2026年6月 芝浦工業大学「福祉と技術」

『福祉と技術 ー身体障害当事者としての視点からー』
今年が初訪問となった芝浦工業大学@豊洲キャンパス。
「福祉と技術」と題された授業にて、当事者としての視点も盛り込んだ構成で100分×2コマを担当させていただきました。







ご依頼の経緯と裏側
先生からサイトを通じて最初にご連絡いただいたのは、まだ年度が変わる前の今年3月。
「(学生たちのために)次年度の授業に組み込みたいんです」
見ず知らずの私に依頼してくる先生の想い。
年間スケジュールを確定させるこの時期に、白羽の矢を立てて下さった。
その信用に応えたかった。その行動で信頼を掴みたかった。
その後、事務手続きに関する諸般の事情でいったんは今年の開催が危ぶまれたものの、’27年度の開催を見据えて早めに設定した打ち合わせの席で、急転直下、翌月の開催が決定!
双方が開催の可能性を諦めず、継続的かつ真摯にコミュニケーションを取り続けること。おかげで原点に還ってその重要性を再認識することができました。
授業の様子
そんなわけで最初の100分、【3限】は4年生3名、3年生4名、2年生3名、10名のみんなとアットホームに。
学生の皆さんが「長野を連れて行きたいところに案内しながら、校内のバリアを検証する」というWalk&Workを実施。
「4人掛けテーブルでいつも決まった場所に座る理由」など、座学だけでは伝えづらい内容も盛り込みながらキャンパスを巡りました。
続く【4限】では、4年生10名・3年生23名と少し大所帯となるため、短時間でのWalk(※校内探索)では困難と判断。
代わりに事前課題として、学生が「大型の車椅子でも通れる(行ける)のか気になるところを撮影して!」と依頼。当日はまず写真を見ながら対話を交わすという形で、皆さんと一緒に場を創っていきました。
その後、それぞれの授業で行った講演パートでは、私の各年代との向き合い方について丁寧にお伝えしたほか、自身のキャリアについてや他者との関わりの本質についてまで、皆さんとともに考えられる構成で臨みました。
ともに工学部と建築学部の学生さんでしたが、少しでもそれぞれの未来に役立つエッセンスを授けられていれば幸いです。
その後のアクション
後日、皆さんからの感想も読ませていただきましたが、各自がそれぞれの視点から何かを感じてくれたようで、それが何より嬉しいです。
加えて今回、熱心に私を教壇にと掛け合ってくれた先生より、「長野さんに頼んでよかった!(※その場ですぐに)後期の学生にもぜひお願いします!!」と言っていただけて、本当にやってよかったと思いました。
私の授業はその日で終わりではなく、その日が関わりのスタート。そんな想いで日々ブラッシュアップを続けているからこそ、もちろんこの日のリアクションにあった質問にもきちんとお答えして、翌週の授業で先生からフィードバックしてもらっています。

信頼は、些細な日々の積み重ね。
先生の真摯な姿勢が私を動かし、その想いを受け取った私が開催を諦めず、最後まで可能性を探ったことで、結果的に早期の授業実施が実現したばかりか、物理的にも教壇に上がるためのスロープを大学が購入して下さるという、嬉しいサプライズまでいただきました。
そんな気持ちに応えるべく、この秋も楽しい授業を届けよう!心からそう思っています。
(授業風景:先方提供)




