続けることの意味 〜ビジョン・ミッション・バリュー 〜
気付けば3年が過ぎていた。Try chance の理念もRyo室空間のコンセプトも、そこだけはブレずに続けて来られたことに、少しの安堵とたくさんの感謝を。
この1年も本当に色々ありましたが、3年もやっていれば当然の変化。変化は成長と捉えて前向きに、気持ちを新たにしているところです。
【石の上にも3年】とはよく言われますが、このタイミングで改めて原点に立ち返り、当団体のビジョン・ミッション・バリューを策定しました。
https://try-chance.net/vision/
Vision(ビジョン)
「1人ひとりに日々感じている『障害を忘れられる瞬間』を届ける!」
私たちが考える”障害”とはいわゆる「病名ではありません」。
それぞれが生活する中で感じているであろう【困難さ】【悩み】【不安】や【嫌なこと】。
私たちに出会ってくれた方々が、そんな想いを一瞬忘れ、心から「嬉しい」「楽しい」と感じられるように。
私たちは明日がちょっとだけ楽しみになるような、そんな時間と空間創りを目指します。
Mission(ミッション)
私たちはイベント運営や情報発信を通じ、
「1人ではできないことも他者と協働すれば可能性はグッと広がる!」という気付きを社会に促し、助け合いの循環を生み出すことで1人ひとりの可能性を高め、自己肯定感溢れる社会を目指します。
イベントの運営
Ryo室空間(オンライン)・オフラインでの交流&親睦会
「僕の部屋からあなたの部屋へ、良質な時間と空間を届ける」をモットーに、障害の有無や特性、地域の壁をなくし、移動の制限を感じることなく本音で対話できる空間を目指します。
(代表による)日々の情報発信
「Try chance」の名のとおり「挑戦すれば道は拓ける!」の信念のもと、代表が日常を発信します。
当サイトはもちろん、各種SNS(Facebook・Twitter・Instagram)を駆使して団体外の活動もシェアすることで、「できない」「知らない」を減らし、「もしかしたらできるかも…!」という小さな希望が大きなきっかけとなることを目指します。
Value(バリュー)
「話したい人も聴きたい人も主役になれる、唯一無二のコミュニティ」を目指し続ける。
それこそが当団体の価値だと思っています。
話すことが苦手な人も、たとえすぐにリアクションができなかったとしても。誰もが安心してそこにいることができる。
私たちはイベントに参加して下さった方や投稿を見て下さった方の”受け取る力”を誰よりも信じていたい。だからイベント(での発言)も(日々の)挑戦も決して無理強いはしません。
ともに学び合い、成長し合える仲間がいることの価値を、これからもゆっくりと確実に広げていきたいと思っています。
”続ける”とは、「いつもそこにある」こと
こうして考えをまとめて整理してみると、自分の中にある”続ける”ことに対する概念が少しずつ変わってきたことに気付きます。
事実、今年2月のイベント募集を告げる告知文にはこんなことが書かれていました。
『昨年11月以来、3ヶ月ぶりの開催となりますが、その間は僕にとって細かな選択の連続でした。正直、Ryo室を開催するゆとりがないくらいに。でも、それらが少しずつ落ち着いてくるにつれて、こんなふうに思ったんです。
「選択肢があるって、やっぱり素晴らしい」って。
おそらく、これまでの僕なら無理して皆さんの前に立っていたと思います。たとえつくり笑顔をしたとしても。しかし、それをしなくて済んだのは、これまで続けてきた自分と来て下さった皆さんを信じることができたからです。
そんな信頼が「休んでも大丈夫」という選択肢をくれました』
今の私が考える”続ける”とは、「いつもそこにある」こと。その感覚は常に、ともちょっとちがっていて。常に、はまるで休むことが許されない感じがするけれど、「いつも」と言われるとなんだか(必要な時に)という枕詞を付けてもいいような気がするんですよね。
それは、参加者の皆さんはもちろん、主催する私たちにとっても。
『障害を忘れられる瞬間』は今その人にとっての【困難さ】や【悩み】、【不安】や【嫌なこと】を忘れられるような、そんな穏やかで楽しいひととき。
これからも誠実に、そして自分に正直に、優しく届けていくために。
4年目の今期からトラちゃんの【ビジョン・ミッション・バリュー】にならって活動していくことを、ここに宣言します。
これからもどうぞよろしく。
(文責:長野 僚)
〜この1年で出演・執筆したメディアや書籍〜
New!!>昨夏から進めてきた恩師らとの共著プロジェクト
『障害から始まるイノベーションーニーズをシーズにとらえ直す障害学入門ー』が、5月1日に北大路書房より刊行されます!(※すでに予約販売開始)
https://www.amazon.co.jp/dp/4762832235/
本書において【ひとつの壁を壊すには?】というタイトルでコラムを執筆させていただきました。(p34-35,コラム2)
※これから福祉や教育、セラピストを目指す学生さんにも役立つ1冊となっています。
- 本体価格:2,700円+税
- 判型・総頁数:A5判並製・208頁
- ISBN:978-4-7628-3223-9
大東文化大学「活躍する大東人100周年記念スペシャル」
母校:大東文化大学がこの春(2023年度)100周年を迎えることに併せ、学生時代から現在の活動に至る経緯を中心に取材していただきました。
https://www.daito.ac.jp/100mannaka/details.php?recid=00515
ウェブメディア『soar』
私が執筆したライフヒストリーが公開されました。
「つらい時は頼っていい。助けてもらった経験のある人は、いつか必ず助ける側に回るから」脳性麻痺当事者の長野僚さん
https://soar-world.com/2022/10/12/ryonagano/
バリアフリーeスポーツのニュースサイト「ePARA」
「本気で遊べば、明日は変わる」をスローガンに11人制車椅子eサッカーチームの一員として活動する『株式会社ePARA』とは業務委託契約を結び、”アフロ”の名でライターもやらせていただいています。
>記事一覧はこちら↓
https://epara.jp/author/ryo-nagano/
NHK「バリバラ」
2023.3.17 O.A
『バリバラ クイズ #ふつうアップデート』(NHK Eテレ)に、訪問入浴装置の利用者役で出演しました!
【お礼…!】
バリバラをご視聴いただいた皆さん、ありがとうございました!#NHK #Eテレ#バリバラ#ふつうアップデート pic.twitter.com/W9AiFFNCMX
— 長野 僚 @障害を忘れられる瞬間 (@RyoNagano2) March 17, 2023
その他、この1年の歩みや葛藤はこの中に! 長野僚『note』
https://note.com/ryonagano/
このブログを書いた人
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『障害を忘れられる瞬間』を掲げ活動する執筆家・講演家。脳性麻痺、1人暮らし10年目。2019年4月に本を出版。
2020年4月に『Try chance』を旗揚げ。「おかえり」といつでも言えるような温かい居場所『Ryo室空間』を創ることを目指している。 全国の子どもたちに元気を届けるのが次の夢!
最近書いた記事
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