一期一会がハッピーを生む!~障害とともに生きる人生はおもしろい!!~

こんにちは!Try chance代表の長野です。

9月に入ったとはいえ、まだまだ残暑厳しい今年の夏、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

前回の日記からだいぶ時間が経ってしまいましたが、私はこの夏もたくさんの素敵な出会いをいただいています。

そのうちの1つが神戸市にある多世代型介護付き住宅『はっぴーの家ろっけん』さんとの出会いです。

出会いのきっかけは”先生”たちとのつながり

はっぴーの家ろっけんの和田さんとの出会いは今から1ヵ月前。「しゃべくり先生談義」というオンラインイベントでした。声を掛けてくれたのは、3年前に子育て系のイベントで知り合い翌年にはクラスの子どもたちへの授業を任せて下さった、1人の先生でした。

『今回のイベントが思い浮かんだ時、りょうさん参加してくれたら嬉しいなぁと思ってたのです!』

この一言に背中を押され、「インクルーシブ教育」をテーマにした、先生たちが本音で語り合い参加者の方々とフラットに対話するイベントに急きょ私も参加させていただくことになったのです。

当日はとてもアットホームな雰囲気で、オンラインとはいえ、とても温かい空気が伝わってきました。一参加者であるにもかかわらず現場の先生に想いを伝える機会までいただき、大満足で次の開催を心待ちにしていたら、思わぬ展開が待っていたのです。

「イベントやろうよ!」

「ちょっと個別にお話しできませんか?」

当日ファシリテーターを務めていた和田さんからそんな連絡をいただいたのは、まだ出会って24時間も経っていない翌日のお昼過ぎでした。

『いや、話が面白くて実は本番中に本をポチッとした(Amazonで購入した)んですけど、昨日一晩で付箋貼りながら読んじゃって^^・・・イベントやりませんか?』

急転直下、青天の霹靂、あまりの事態と嬉しさで言葉に詰まっている私をよそに、目の前には企画書が映し出されていたのです。

『障害はおもしろい!!』

これが、私を見た和田さんが真っ先に抱いた感想なのだそう。ならば、まだお会いしたことのない関西の方々に「障害を感じていたって楽しく、自分らしく生きている」自らの日常を全力でお伝えしよう。そう、誓ったのでした。

90分で何をどのように伝えるか

「初対面の方々に、どんな切り口で、何をどのように伝えるか」

これは私が御縁をいただいた時、いつもいつも前向きに悩む部分です。当然ですが、少しでも私と面識がある(又は存在を知っている)人とまったく知らない人では、伝え方が異なります。

それでも変わらないのは「話す時=フワッと届ける」という意識でしょうか。互いが顔の見える存在として今ここにいる。それだけですでに奇跡で尊い出会いであるということを噛みしめたうえで、話を聴いて感じることは1人ひとり違うし、それでいい。聴きながら私のエピソードとご自身のエピソードを照らし合わせて、自分の心と対話してくれたらいいな。そんなふうに思っています。

そんな想いで今回のテーマである「障害はおもしろい!!」と向き合った時、真っ先に浮かんだことはただ1つ。「まずは自分が楽しもう!」ということでした。

想いを資料に落とし込む

今回の資料は久しぶりにゼロから作りました。

というのも、私はフリーになって3年、前職での経験も含めるとかなり前から少しずつ皆さんの前に立たせていただいています。もっとも、私の原点が同級生の前で話した”学内アルバイト”なのですから、もう13年前になります。

その1つひとつに思い入れが強すぎて、どこの講演でどんなスライドを作ったかをほぼすべて記憶しているので、最近は依頼に合わせて(各講演内容を思い返して)ひとまずスライドをつなぎ合わせていきます。そして順序が決まったら必要に応じて細部まで加筆・修正、もちろん(使う予定だったスライドを)直前で削除、反対に追加したり、当日の雰囲気によって急きょ、エピソードを盛り込むこともよくあります。

でも、今回はそういうことをしたくなかった。これまでのストックを1度ゼロに戻して(フラットにして)今の自分を見て「おもしろがってほしい!」

何より資料作成から楽しめていたせいか、まったく迷うことはありませんでした。

前半はエピソード全開でテンポよく、後半は少し真面目にゆっくりと。まるでその場にいるかのように映像が浮かぶ話し方で(進めていこう)。

その”余白”を残すべく、「内容を詰め込みすぎない」ことだけを意識して資料を作成しました。

”対話”がもたらす化学反応

いよいよ迎えたイベント当日は本当におもしろいことがたくさん起きました。

初回となった8月10日は、下は10歳から上は85歳のおばあちゃんまで、幅広い方に聴いていただきました。さすが多世代型介護付き住宅:はっぴーの家ろっけん さんとのコラボイベントです。

また、この日はなんとタイから参加して下さった方もいて、まさにオンラインの可能性を感じる時間となりました。東京と神戸とタイをリアルタイムで繋いで時間を共有するなんて、オンラインだからこそできることですよね!

翌日には「zoomでタイ旅行」と題してタイの街を案内していただきました。

2回目はより大人向けに、ということで夜の時間にセッティング。

「NGワードなし!(普段なかなか聞けないことも)何でも突っ込んで聞いていい」をコンセプトに開催した8月14日は教育・福祉従事者の皆さんが大集合。関西ノリ全開で大いに盛り上がり、終始笑いの絶えない90分となりました。

実は今回、リクエストは「最初にクイズをやってほしい!」という1点のみ。簡単な打ち合わせはしましたが、結局、その場の雰囲気を見ながらみんなで創っていこう!ということに。

こんなことができるのも発起人の和田さんが誰よりも長野 僚を面白がってくれているから。

また、実際にやってみて「クイズを通して日常を伝える(知る)」というのは本当におもしろいと思ったし、1つのコンテンツとして大きな可能性を感じました。

*参加して下さった皆さん

これからも私自身が面白がって、素敵な出会いをどんどん重ねていきたいと思います。

(撮影:トラちゃんのハートフルカメラマン 木村 理

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このブログを書いた人

長野 僚
長野 僚Try Chance 代表
『障害を忘れられる瞬間』を掲げ活動する執筆家・講演家。脳性麻痺、1人暮らし10年目。2019年4月に本を出版。

2020年4月に『Try chance』を旗揚げ。「おかえり」といつでも言えるような温かい居場所『Ryo室空間』を創ることを目指している。 全国の子どもたちに元気を届けるのが次の夢!